携帯電話がQVGAだとか何万画素カメラだとか
そういう評価尺度でしか語られなかったりするのと一緒で。
ゲーム機も、いつからか3DやらCPUのスペックで計られる時代になってしまいました。

そうすると何が起きるかって言うと金持ってる奴らが覇権を握ってモノを売る時代になっちゃう。
ゲームなんて遊ぶモンなんだから、商売人じゃなくて遊び人が作んないとどうにもなんないのに。
そうやって音楽も映画も、金持ってるクソどもの食い物にされてきた訳で
みんなそれに飼いならされて、ホントに自分を豊かにしてくれるモノに目が行かなくなる。

今度出るXboxの次世代機Xbox360に既に参加を表明している
元スクウェア代表、坂口博信氏。彼が全面的にXbox陣営に協力すると発表した時
あまりいい気分じゃなかった。

ファイナルファンタジーというRPGの金字塔を打ち立てたけど
後半の彼からはクリエイターとしてのプライドよりも金の匂いの方が
強く出てしまっているように見えたのは僕だけでしょうか。

そんな彼が新しく立ち上げた会社、ミストウォーカーのXboxタイトルが発表されました。

1:ブルードラゴン
坂口博信が直々にプロデュース。
キャラクターデザイン：鳥山明
音楽：植松伸夫

2:LOST ODYSSEY
こちらも坂口氏プロデュース
キャラクターデザイン：井上雄彦
シナリオ：重松清
音楽：植松伸夫

キャラクターデザインのお二方の鬼っぷりは言うまでもなく
坂口博信も植松伸夫も、スクウェア時代も後半は直接作品に関わっていなかっただけに
楽しみではあります。

これが、スクウェアというモンスター化してしまった会社を捨てて
新たに自由なクリエイターとして生まれ変わった作品になるのか
もしくはマイクロソフトというバケモノが金の力で集めただけのつまらない作品になるのか
とっても気になります。

でもソニーとマイクロソフトがゲーム業界の覇権をにぎる世界なんて
絶対に見たくないなぁ。