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凡庸なる人々よ

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BS2で『アマデウス』の放送があったので、録画して今日観た。

僕はこの映画を中学3年の時に初めて見て、ずっと頭から離れない映画だった。
その後レンタルで一度見たのだけど、自分でDVDを持っていなかった。

今日、3時間じっと座ってこの作品を見て、やっぱり何とも言えない気持ちになる。
"交響曲25番"で始まり"ピアノ協奏曲20番"で幕を閉じるこの作品。
劇中にも各所にモーツァルトの曲が散りばめられ、彼の才能をまざまざと見せつけられながらの3時間。

昔から、モーツァルトに生まれ変わりたいと、本気でベッドの中で願う僕である。
天才に対しての憧れ、嫉妬、そういうものがとにかく強い僕である。

サリエリの「私に与えられたのは、彼の才能を見抜く力だけだ」という言葉が、ずっと印象に残っていた。
大人になり、「凡庸である」という事に感謝できるようになった今でも、この映画は自分の中の何かを掻き立てるものがある。

美しい物を創造できる人間がいる。そしてそれを見抜く事ができる自分がいる、という事は、とても残酷であり、辛い事なのだ。
才能は、望む人間の下に与えられる事はない。

この作品についてのミロシュ・フォアマン監督のモーツァルト解釈は、結構不評のようだけど・・・。
僕はマリナー指揮の現代的な演奏だからこそ、モーツァルトの輝きが強調されたと思っている。
 

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